Twitter上19日午後3時(JST)以降私をFollowされた皆様へ
このブログで度々取り上げさせていただいている、ライフネット生命保険(以下「ライフネット」)副社長の岩瀬大輔さんからTwitter上
http://twitter.com/totodaisuke/status/12441433163
皆さんにフォローして頂きたい方がもう一人。アクチュアリーの @actuary_math さん。保険・金融に関して鋭い分析を展開されています。ライフネットに関する辛口コメントも頻繁に。僕の書いていることとバランスを取る意味で、ぜひフォローしてみてください!
という過分のおほめのTweetをいただきました。
そのため、多くの方に私のTwitterアカウント
http://twitter.com/actuary_math
フォローしていただき、ご紹介くださった岩瀬さん及び新たにフォローしてくださった皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
岩瀬さんのTweetで初めて私の存在をご存知になられた方も大勢いらっしゃると思うので、そのような方を主な対象として改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。
(はじめまして)actuary_mathといいます。
日本アクチュアリー会正会員で(損害)保険の仕事をしています。
アクチュアリーとは保険数理・年金数理の専門職種です。
(より詳しくは、例えば
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100109
をご覧ください。)
このブログでは、
アクチュアリーを目指す人を主な対象として、試験(特に数学)に関して、効率的な解法を研究して考えていくこと
を主眼としています。
さて、上記のとおり岩瀬さんから折角のお褒めのお言葉を頂戴したのですが、何点か補足しなければならないことがあります。
1.(生命)保険について
上記のとおり保険数理、損害保険については、私の本業とするところですが、生命保険については、本職ではありません。
また、本ブログは、上記のとおり、アクチュアリー(試験)に関連するものを中心にしており、試験とは直接関係ない投稿でもアクチュアリーを目指す皆様に(少しでも)資することを意図しています。
最近は、ライフネットや岩瀬さんの著作である「生命保険のカラクリ」(isbn:4166607235)を何度か取り上げたこと
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100217
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100331
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100403
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100408
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100417
もあってか、「保険・金融に関して」「ライフネットに関する辛口コメント」とのご評価をいただいたところですが、それぞれのエントリーをご確認いただけると「生命保険」そのものではなく、主にアクチュアリー・保険数理の観点からの記述となっていることがお分かりいただけるかと存じます。
さすがにTwitter*1の方は、「保険・金融」とも無関係な「雑談」も多いのですが、アクチュアリー、損保以外の内容に関しては、「一線を越えた」Twitはしないように心がけているつもりです。
2.金融について
例えば2007年日本産業分類
http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/19-6.htm
では、「J 金融業、保険業」とされており、同列に扱われることもあり、また、保険業法第97条
http://www.nn.em-net.ne.jp/~s-iwk/2010-04-01/hou/a097.html
によると、「保険の引受け」と「資産の運用」が保険会社の「本業」として扱われていますが、私は「資産の運用」には関与したことがなく、専ら(損害)保険に関する仕事をしており、「金融」については、ほとんど素人です。したがって、金融に関する投稿、Tweetsはこれまで行ったことがないし、今後も行うつもりはありません。
3.「バランス」について
「僕の書いていることとバランスを取る意味で」
という岩瀬さんのTweetはまさにそのとおりだと考えます。
ただし、実は、
日本の生命保険業界は*2向上させるべき点はまだまだ数多く残されているということに関しては、基本的に岩瀬さんやライフネット社のそれとほとんど同じ
だと思います。
したがって、折角私をフォローいただいてもまだ完全にバランスをとったものになっていないのではないかと懸念いたします。
そのバランスをより完全なものにするための方法としては、いわゆる「漢字生保」といわれる(国内)大手生命保険会社の外交員や、岩瀬さんもお会いになられた(「生命保険のカラクリ」p66〜69)外資系生保に見られる「ライフプランナー」等の呼称を持つ方々にお会いになり*3彼らの主張に耳を傾けられるも一方なのではないかと考えます。
私もこの業界の駆け出しのころ−そのころ当然ライフネットのような会社は存在しなかったのですが−ライフプランナーさんに生命保険の基礎をいろいろと教えていただきました。
もっとも、結果的には無料であったとしても、相応に時間はかかりますし、また、他人の言葉に影響を受け短時間で行動を起こされ易いような方が、これらの方々の話法に影響を受けて、家の次に高い「ローン」を組むようになっても私には責任は負えませんので、完全な「バランス」を志向される方はそのことは御了解の上「自己責任」で行ってください。
最後に
私のブログ、Twitterは、以上のような状況ですので、今日午後3時からフォローしてくださった皆様のお役に立てるかどうかはなはだ心もとないのですが、それでもフォローし続けて下さる皆様におかれましては、今後ともよろしくお願い申し上げます。
至らぬ点も多々あろうかと存じますので、何なりとご指摘*4のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、当然のことながらこのブログの各投稿もTwitterのTweetsも筆者の私見であり、社団法人日本アクチュアリー会及びその会員である各法人(筆者の所属も含め)とは一切関係がない*5ことを念のため御断りしておきます。