「会計全般試験@2ch掲示板」から当ブログへお越しの皆様へ

ime.nuhttp://d.hatena.ne.jp/keyword/ime.nu )からのリンクが増えているので、2ちゃんねるを調べてみると、どうやら「会計全般試験@2ch掲示板」の
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/exam/1255704981/907
で当サイトの
アクチュアリー試験のための数学の参考書・問題集」
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20090929
を取り上げられた方がいて、そこからのアクセスのようです。
(最初アクチュアリー試験関係のスレッドを調べていてなかなか見つかりませんでした)

ご紹介いただきありがとうございます。

折角ご紹介いただいてるので、公認会計士試験とのダブル受験をされている皆様にもお役に立つお話を書き込みたいところですが、
(a)私は、公認会計士試験はまったく受験したことがなく、当該スレッドへの書き込みは場違いであると考えられること
(b)記述が長くなりそうなこと
(c)何より、私は2ちゃんねるは、基本的にROM(Read Only Member)に徹する立場をとっていること

から、ここへの投稿でご容赦いただけたらと存じます。


(1)勉強時間について
「会計士の半分以下の努力でいけそう」と書かれていらっしゃる方がいます。
公認会計士試験合格に必要な時間は3,000時間といわれている
http://plaza.rakuten.co.jp/kanntakun/diary/200509180000/
ようですが*1
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20090827
で、アクチュアリー試験の学習時間の目安を
150時間〜200時間/科目としたので、
200時間×7=1,400時間であり、
上記が公認会計士試験の学習時間が正しければ
「会計士の半分以下の努力でいけそう」
というのは当たっていないこともないとは思います。

ただし、
(a)一定の数学的基礎を持っている
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20090830
がある
(b)効率的な学習
という条件がつきます。


(2)参考書
過去問が最良の教材」についてはまさにそのとおりです。
*2

というよりも、数学と会計・経済・投資理論*3を除く科目では、試験科目を扱った参考書自体が極めて少なく、自然と教科書+過去問を中心とした学習になるはずです。

さて、その学習法ですが、生保数理における私の「体験」
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20080526
から導かれたものは、
(a)過去問を見て、教科書のどの事項(公式等)を知っていたら解けるかを特定する
(b)その公式を見ながらでよいので、答えが出せるようにする。
(c)直前にその公式等を覚える
というステップになります。

とはいえ、生保数理独特の記号というのはとっつきにくいのは確かです。
保険の数理」という本
http://www.sonposoken.or.jp/content/view/full/482
があり、(一般の書店では売られていない?Amazonではヒットしませんでした)この本で一通り基礎を取得するという手はあります。
この本は損保数理と年金数理についてもふれられていますが、この本だけでは、試験範囲の全体をカバーできないので、より進んだ試験勉強のための入門書という位置づけになると考えます。
なお、本書は売り切れ間近のようで、
来年の1月に保険毎日新聞社
http://www.homai.co.jp/
から復刊されるそうです。
http://dbdc.seesaa.net/article/94657339.html#comment
その他の参考書についてはまとめて別の機会に投稿したいと思います。


(3)その他参考になる(かもしれない)サイト

(a)「成川淳の文書集へようこそ!」
http://homepage2.nifty.com/narukawa/jindex.html
生保数理・年金数理の「公式集」があります。

(b)「雑記帳」
http://blog.livedoor.jp/aatajet/
アクチュアリー公認会計士のダブル合格を目指されている方のブログです。
著者は、アクチュアリーは準会員(1次試験5科目合格)、公認会計士のほうは今年修了試験を受けられるそうです。

(c)「アクチュアリー試験に合格しよう − 受験生の本棚」
http://pre-actuaries.com/modules/amaxoop2/index.php
アクチュアリー試験の参考書とその書評が掲載されています。

(d)「アクチュアリー試験研究WIKI
http://actuary.upthx.net/
手前味噌ですが、数学(確率・統計・モデリング)の要点集を纏めています。(上記の「数学の基礎」については建設中です。)

*1:これがそもそも当たっていないかも知れませんが、その点はご容赦ください

*2:ちなみに、公認会計士試験と過去問との関係については、http://ko-hi-1.blog.drecom.jp/archive/397で「よく資格試験などは過去問さえできれば大丈夫という人がいらっしゃいます。私はそれも一理あるとは思いますが、あくまでそれは選択形式の試験や、ある程度同じような問題が出題される傾向が昔からみられる試験に特有の学習法ではないかと思います。」という記述があります。アクチュアリー試験の特に1次試験は「選択形式の試験」であり、かつ「ある程度同じような問題が出題される傾向が昔からみられる試験」と考えています。

*3:これは公認会計士試験受験者の皆様のご専門領域なので特段申し上げることはないと考えます。