「アクチュアリー講座 数学基礎力チェックシート」の留意点
昨日
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100115
ご案内したヴェリタスさんの問題ですが、留意すべき点が見つかりましたのでお知らせいたします。
「確率1,2」
に次のような問題がありました。
(:正整数)を確率密度関数とする確率変数を考える。このとき、以下の値を求めよ。
(7)期待値 (8)分散 (9)モーメント母関数 (10)次のモーメント
(a)「確率変数」の部分は普通と大文字で書くこと
(b)の範囲が明記されていないがと考えられること(だと発散するので)
はともかくとして、
が積分すると1という確率密度関数の必要条件を満たしていません。
そのため例えば(9)モーメント母関数(積率母関数)の答えが
となっていますが、これはで1になっていないので問題として成立していません。
ガンマ関数を意識して作られたと思いますが、ガンマ関数には決まった「型」があります。
(例えば
http://actuary.upthx.net/pukiwiki/index.php?1.1.1.2.5.%CF%A2%C2%B3%B7%BF%B3%CE%CE%A8%CA%D1%BF%F4%A4%CE%CE%E3#fcb33549
をご参照ください。)
(2010/4/20 追記
上記の問題点は2月13日に解消されています。
http://www.veri.co.jp/actuary/errata.html)