アクチュアリー(actuary)はなぜLでなくRか
今回(の本文)はアクチュアリー(試験)とは全然関係ない(ラテン語の)お話です。
日本人の耳には、「アクチュアリー」(actuary)と同じように聞こえる単語で「actually」(映画「ラブ・アクチュアリー」の「アクチュアリー」があります)*1。
日本人の苦手なLとRの区別*2になりますが、文脈からこの2つは区別がつくとは思われます。
ところでなぜ、「actuary」はRなのでしょうか?
http://www.etymonline.com/index.php?term=actuary
で調べてみると、
ラテン語の
actuarius("copyist, account-keeper"−写字する人、会計を記録する人)
が語源で
さらに
actuarius
は、
actus("public business"−公務)
から来ているとあります。
となると問題は"arius"の部分です。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/aisis/memo-random-1/r-suffix-er-1.html
によると
形容詞に接尾して、その形容詞の意味する内容に「関係する意味」を示す形容詞を造る接尾辞があり、それが、「-arius/-aris」
なのだそうです。
つまり、
「公務」(actus)に「関係する人」(arius)
が変化してactuaryになったということだと考えられます。
なお、
日本アクチュアリー会の「アクチュアリーとは?」
http://www.actuaries.jp/actuary/index.html
ariumとaryの語源(英語)
http://www.yourdictionary.com/arium-suffix
http://www.yourdictionary.com/ary-suffix
「〜リウム(rium)の意味」に関する質問
http://questionbox.jp.msn.com/qa3547013.html
なども参考になるかと思われます。
(追記)
こちらは試験に少しだけ関係あるお話です。
前
http://d.hatena.ne.jp/actuary_math/20100116
でいただいた質問(部分点)に関して
2ちゃんねると拝見すると、
ttp://society6.2ch.net/test/read.cgi/hoken/1261805206/112 *3
「一昨年の試験委員の人の話だと、2つだと23、3つだと122みたいに部分点つけるのが原則」*4だそうです。
(他にも
ttp://society6.2ch.net/test/read.cgi/hoken/1261805206/664 *5
あたりが参考になるかも知れません。)
ただし、試験委員は科目毎の選任であり、この方の担当された科目の方針と同じであるという保証は全くありません。
また、このルールが今も生きているかどうかも不明です。
さらには、点数調整がつくこともあると言われている*6ので、少し足りないと思っても(部分点ではなく)合格していたということはありえる話です。
もしご質問者の方が今回の試験の受験者であれば、「部分点がつくか、点数調整で合格していることをお祈りいたします」と申し上げる他はありません。
次年度以降受験される方であれば(また、ご質問者以外の方で次年度以降受験される方は)、部分点がつくことが公式には明言されていないので、
そのような部分点がなくても合格できるだけの力を付けられることをお薦めいたします。